どうも。かめっきーです。
・うちの子は、個別塾、集団塾のどちらが向いているのかしら?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 個別塾の特徴とメリット、デメリット
- 集団塾の特徴とメリット、デメリット
- 失敗しない選び方(判断軸は4つ)
本記事の著者の紹介
生徒、講師の両者の立場からみなさまに役立つ情報をお届けします。
塾選びに失敗にしないためにも、まずは個別塾、集団塾の違いについてしっかり理解しましょう。
それでは、早速解説していきます!
1.個別塾の特徴とメリット、デメリット
個別塾とは?
生徒一人一人のレベルに合わせて、個別に指導を行う塾です。
主に以下、3つの形式があります。
- 講師1、生徒1
- 講師1、生徒2〜3
- 講師1、生徒4〜10
生徒の人数が少ないほど、先生が生徒1人に割ける時間が増えるので、授業料は高くなります。
順に特徴を説明していきます。
1.講師1、生徒1
いわゆる完全個別指導と言われる形式です。
先生が生徒に付きっきりで、指導を行います。
有名所だと、TOMASでしょうか。
実は私、大学在学中の4年間、TOMASで塾講師をしていました。
完全個別指導塾にどんな子が通っていたかというと、
- 受験に向けて、自分のペースでどんどん勉強し、学校の授業の先取りをしたい子
- 学校の授業についていけなくなったので、学校の授業の補習をしたい子
- 他の集団塾と掛け持ちをしていて、その塾の補習をしたい子
- 机に長時間座ってられない、勉強嫌いな子
こんな生徒さんが多かったです。
生徒の学力としては、勉強がめちゃくちゃ得意な子か、勉強がめちゃくちゃ苦手な子、の両極端でした。
勉強が得意な子は、自分のペースでどんどん先に進むことができ、
勉強が苦手な子は、自分のペースで苦手な分野を一つずつ克服していくことができます。
授業中に分からないことがあれば、すぐ質問できますし、授業の進め方も柔軟に対応してもらえます。
1対1なので、生徒の性格や学力に応じて、丁寧な指導が可能です。
こんな子におすすめ
- 勉強の仕方が分からないので、勉強方法を1から丁寧に指導してほしい子
- 机に座っていることもままならない、集中力のない子、勉強嫌いな子
- 苦手な科目、苦手分野を克服したい子
- 学校の授業の先取りをして、テスト対策、受験対策をしたい子
- 自分のペースで勉強したい子
2.講師1、生徒2〜3
少人数制の個別指導塾と言われる形式です。
先生が複数の生徒を同じ空間で同時に指導します。
科目や内容は、生徒ごとにバラバラです。
先生は、複数の生徒を順に指導する必要があるので、
必然的に解説→演習を繰り返す、アウトプット中心のスタイルとなります。
市販の教材や自身で持ち込んだ学校の教材を使って、
解説→演習を行う塾が多いです。
完全個別指導とは異なり、分からないことがあったときに、
必ずしもすぐに質問できるわけではありませんが、
2〜3人の規模であれば、5~10分程待てば先生が回ってきれくれるでしょう。
主に補習で通塾する生徒が多い印象です。
こんな子におすすめ
- 学校の授業や他の塾の復習、補習をしたい子
- 自分のペースで勉強したい子
- 実際に手を動かしてアウトプット中心で勉強したい子
3.講師1、生徒4〜10
中〜大人数制の個別指導塾です。
大手の個別塾では、あまりみかけませんが、地元の個人経営の塾ではよくみかける形式です。
地元の個人経営の塾の場合、地域密着型で、その地域の学校の過去問を持っていたりするので、学校のテスト対策で通う生徒が多いです。
講師が一度に相手をする生徒の人数が多いので、個人塾の割に料金はかなり安いです。
2.講師1、生徒2〜3の少人数制の個別塾と同様に、
解説→演習を繰り返す、アウトプット中心のスタイルとなります。
こんな子におすすめ
- 自分で黙々と勉強することができる子
- 自分のペースで勉強したい子
- 実際に手を動かしてアウトプット中心で勉強したい子
- 学校の内申点を取りたい子(地域密着型の個人経営塾の場合)
個別塾共通の特徴
以上を踏まえ、個別塾に共通する特徴をまとめると以下のとおりです。
- 自分のペースで勉強できる
- 特定の科目、分野に特化した授業ができる
- 一方的な受け身の授業ではなく、先生と密にコミュニケーションを取りながら授業を進めることができる
- 気軽に質問できる
- 個々人にあった勉強の仕方を丁寧に教えてもらえる
◎ 個別塾のメリット
メリットは、特徴にも書いた通り、以下となります。
- 自分のペースで勉強できる
- 特定の科目、分野に特化した授業ができる
- 一方的な受け身の授業ではなく、先生と密にコミュニケーションを取りながら授業を進めることができる
- 気軽に質問できる
- 個々人にあった勉強の仕方を丁寧に教えてもらえる
✕ 個別塾のデメリット
デメリットは、以下となります。
- 料金が高い
- 講師のあたりはずれ(相性)がある
- ライバルと切磋琢磨し、刺激を受けながら学習することができない
個別塾は集団塾とは異なり、生徒のレベルや性格に合わせて授業内容や授業スタイルを変え、個人個人に最適な授業を提供するため、その分料金も高くなります。
また、個別指導塾は、講師と生徒が密にコミュニケーションを取りながら授業を進めるので、講師との相性が合うか、が重要となります。
そのため、相性が合わない先生の場合、成績が伸びなかったり、勉強が嫌いになってしまう可能性もあります。
ただこの点については、先生を変えたいことを申し出ると、すぐに他の先生に変えてくれる塾が大半なので、そこまで心配する必要はないかと思います。
個別塾では、生徒ごとに目標やカリキュラムが異なります。
そのため、同じ目標に向かってライバルと競い合うことで、モチベーションを維持する、といったことが難しいです。
模試等で自身の現在地をしっかり把握し、目標に向かってモチベーションを維持する工夫が必要となります。
集団塾の特徴
集団塾とは?
あらかじめ決められたカリキュラムに沿って、複数の生徒に同じ授業を行う塾です。
講師1に対して、生徒は5〜100など規模は様々です。
生徒は受け身の授業となり、インプット中心の授業となります。
教材は、市販の教材ではなく、独自の教材を利用する塾が大半です。
ベテラン講師、充実したカリキュラムが揃っており、受験対策に関する情報やノウハウが豊富です。
集団塾の特徴
集団塾の特徴をまとめると、以下のとおりです。
- カリキュラムがあらかじめ決まっている
- インプット中心の授業スタイル
- 受験に関する情報やノウハウが豊富
◎ 集団塾のメリット
メリットは、以下となります。
- 料金が安い
- カリキュラムが充実している
- 講師の質が高い
- 身近にライバルがいるので、モチベーションを維持しやすい
集団塾では、講師1人が複数の生徒に対して、全く同じ授業を行います。
個別に指導を行わないため、その分料金は安くなります。
集団塾では、型となるカリキュラムはある程度決まっており、入試の傾向に合わせて、毎年ブラッシュアップしています。
毎年多くの合格者を出している、実績のあるカリキュラムなので、カリキュラムにしっかり付いて行ければ、着実に学力を伸ばすことができるでしょう。
講師との相性を重視する個別塾では、若手からベテランまで多種多様な講師を採用していますが、集団塾は、講師歴の長いベテラン講師を中心に採用する塾が多いです。
そのため、講師の質は高いです。
集団塾では、同じ目標を持ったライバルと同じ授業を受けます。
身近にライバルがいることで、日々刺激を受けながら、勉強に励むことができ、モチベーションを維持しやすい環境であると言えます。
✕ 集団塾のデメリット
デメリットは、以下となります。
- 質問がしにくい
- 授業の時間が決まっており、振替授業に対応できない
- 授業について行けない生徒がいても、面倒をみきれない
集団塾では、講師1人が多数の生徒に対して授業を行います。
そのため、授業中に分からないことがあっても、その場で気軽に質問することができません。
授業後に質問することもできますが、他の生徒も質問しているため、待ち時間が長いというのが難点です。
また、質問がしにくいため、分からない箇所をそのままにしておく子もおり、次第に授業に付いていけなくなる子もいます。
集団塾は、毎週、決まった時間に授業を行います。風邪を引き、欠席してしまっても、全く同じ授業の振替授業を行うことはできません。
そのため、1度授業を欠席してしまうと、授業に付いていけなくなる可能性があります。
集団塾は、基本的に講師→生徒の一方通行の授業スタイルなので、都度、一人一人の生徒の理解度を正確に把握しながら、授業を進めることはできません。
また、小テストを通じて、各生徒の理解度が分かったとしても、理解度に応じて、個別に丁寧に指導はしません。
そのため、授業に付いてこれなくなった生徒をきちんとフォローすることができないので、生徒自身でしっかり予習、復習をし、授業に付いていく必要があります。
失敗しない選び方
個別塾にするか、集団塾にするかを決める上での、判断材料4つをご紹介します。
- 勉強習慣があるか?
- 通塾目的は?
- 子供の性格は?
- 子供のモチベーションはあるか?
1.勉強習慣があるか?
- 勉強習慣がなく、勉強の仕方が分からない
→個別塾 - 勉強習慣があり、勉強の仕方が分かっている
→集団塾、あるいは個別塾
勉強の仕方が分からない状態で、集団塾へ通っても、授業内容をしっかり吸収できず、次第に授業に付いていけなくなってしまう可能性が高いです。
勉強習慣がなく、勉強の仕方が分からない場合は、まずは個別塾で勉強の仕方を丁寧に教えてもらうのがよいでしょう。
勉強の仕方が分かり、勉強の習慣が身に付いてきたら、料金の安い集団塾へ乗り換える、といった流れもおすすめです。
2.通塾目的は?
- 学校の授業の補習(予習、復習)
→個別塾 - 受験対策
→集団塾、あるいは個別塾
学校の授業の補習を行う場合は、自分のレベルに合わせて、学習内容や進度を調整できる、個別塾一択となります。
3.子供の性格は?
- シャイな子、マイペースな子
→個別塾 - それ以外
→集団塾、あるいは個別塾
シャイな子は、積極的に質問できず、分からないことがあってもそのまま放置してしまうことがあります。
分からないことがあっても自分で調べる姿勢があったり、親御さんがサポートできれば問題ないですが、そうでなければ、個別塾をおすすめします。
個別塾であれば、気軽に質問できますし、講師も生徒の理解度を確認しながら進められるので、授業の内容が理解できないまま、先に進んでしまうようなことを防止できます。
また、マイペースな子は、授業中にノートを取ることに精一杯で、講師の話を聞けてなかったり、授業中に分からないことがあると、講師の話をそっちのけで、分からない点をずっと一人で考え込んでしまうことがあります。
このような子は、集団に付いていくのが苦手な傾向があるため、個別塾が適しています。
上記以外の性格の子であれば、集団塾でも個別塾でも、問題ないかと思います。
4.子供のモチベーションはあるか?
- 学習意欲がない、勉強が嫌い
→個別塾 - 学習意欲がある、勉強が好き
→集団塾、あるいは個別塾
勉強嫌いな子が集団塾に通っても、ただ席に座ってるだけで、何も身に付かずに、時間だけが過ぎてしまいかねません。
そうならないためにも、まずは個別塾に通い、勉強のおもしろさや勉強の仕方を学び、勉強に興味を持ってもらうようにしましょう。
勉強が嫌いになる理由の1つとして、勉強方法が間違っており、いくら勉強しても成績が伸びないことが挙げられます。
正しい勉強法で努力を積み重ねれば、必ず学力は上がります。
勉強の仕方が分かり、成績が上がり、自身の成長を感じると、次第に勉強も好きになるはずです。
個別塾、集団塾を決める上での主な判断材料は以上、4つとなります。
個人塾、集団塾のどちらでも向いてる子の場合は、無料の体験授業を通じて、授業のスタイル、講師や校舎の雰囲気等を見てみて、決めるとよいでしょう。
なお、個別塾であれば、あらゆるケースに対応できるので、個人塾にするか、集団塾にするか、もし迷ったら、まずは個別塾に通ってみることをおすすめします。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
本記事では、個別塾、集団塾の特徴、メリット、デメリット、失敗しない選び方について、解説しました。
おすすめな個別塾、集団塾については、別の記事でご紹介しようと思いますので、ぜひ目を通していただけると嬉しいです。
塾に通わせてるけど、成績がなかなか伸びない、という悩みを持つ親御さんは結構多いです。
原因として、子供に合わない形式の塾を選んでいることが挙げられます。
お子さんに合う塾が個別塾、集団塾のどちらなのかを見極める上で、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。